Ophill

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2番手は名古屋から続いて、Ophill。あくまでも詩的で、まどろみにも似た世界観を持っていたcookie romance nonsugarから打って変わって、このバンドはファニーな遊びが感じ取れる楽曲が印象的だ。彼らの”ひねくれ”が随所に頭角をのぞかせる楽曲は、それでありながらとてもあっさりとした口当たりで、いたずらに奇を衒わない音楽へのまっすぐな尊敬に似たものがあるようにも思えた。”singer song writer”は彼らにおけるキラーチューンであろう。ジャキッジャキッとした歯触りのよいレタスのようなバッキングギターとまろやかな風味のリードギター、そして何よりよく伸びるメロディはシンガロングを自然と誘うキャッチーさがあり、一緒に歌えば頬もほころぶ。オルタナティブな含みのアルペジオが楽曲をゆるゆると牽引する”急行待ち”は、音響系の流れを汲んだOphill印のポストロックだ。急行を待つ彼彼女の行く先はどこなのだろうか。

“my city”は反響するギターフレーズとぽたぽたと水滴を垂らすように瑞々しいフレーズを挿入していくベースが見所。スローテンポの言葉語りから描く「あなたの街」はいつの時刻だろうか。僕の脳裏には夕焼けに染まる街が広がっていく。

tomohiro

2番手はOphill。このバンドでの活動暦はまだ短いものの、今回の出演者の中でも音楽と過ごした時間がとびきり長いであろう彼ら。Cookie Romance Nonsugarに続きオルタナティヴな空気感がハポンを包む。彼らの魅力はファニーでニヒルな空気感である。

ニヒルな感情をストレートに歌い上げる「singer song writer」からライブはスタート。伸びやかな歌声が、心地よいリズムがすでに楽しい。仄かな希望をシリアスに描く「急行待ち」にしろ、ニヒルでポップな「3000mile」にしろ、とにかく彼らのライブは楽しく、温かな空気感に包まれていた。最後の「UFO for you」ではVo.Gt.川上の歯ギターまで飛び出し、こちらも楽しいと同時に音楽とギターへの骨太な愛をひしひしと感じられた。音楽と共に過ごしたであろう長い時間を越えて、あそこまで楽しそうに音を紡げることにうらやましさすら思えた。

shijun