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東京を中心に活動していた4ピース・ガールズバンド、スパンクルのミニアルバム。彼女達が標榜していたのは「疎外感ロック」。一見どういう意味か分からない言葉ではあるが疎外感を感じることを否定するわけでも、疎外感を感じることに絶望するわけでもなく、疎外感を認めたうえで「あなただけではない」と寄り添うような楽曲を目指していたようである。音像としてはUKや北欧あたりの影響を感じさせる低温かつ轟音なギターロックである。その中でわらべ唄合唱団出身という経歴を持つVo.の伸びやかで柔らかい歌声が光る。
ボーカルギター、Keleの歌う独特のナイーヴな節回しのメロディと、曲中を縦横無尽に切り裂くRusselのキャッチーかつダークなギターリフが耳に残る、ポストパンク/ニューウェーヴ・リバイバルの筆頭にあるイギリスのロックバンド、Bloc Partyの2nd。
ニューヨークはブルックリンのガールズスリーピースバンド、Vivian Girlsの2ndアルバム。サウンドはガレージ・パンク通過型ドリーム・ポップ、と言った風貌で、ガレージ・パンクの反骨精神とドリーム・ポップの持つ多幸感とが共存した楽曲が持ち味。歌も楽器も決して上手ではないがどこか癖に成る愛らしさにはアノラックの精神も感じられ、インディー・ポップ愛好家たちに愛されたバンドだったようだ。現在は残念ながら解散してしまっている。
おそらく日本での知名度はそれほど高くはないのではないだろうか。シカゴで活動し、1枚のEPと1枚のアルバムをリリースするのみに終わった短命のポスト・ハードコアバンド、Rescueのフルアルバム。
名古屋を中心に活動するガールズ・スリーピース、CRUNCHの1stアルバム。これ以前に配信限定でリリースしたはっぴぃえんどのカバーEPが話題になるなど、ジャパニーズ・シティ・ポップ文化の影響を多大に受けつつ、ポストパンク、ニューウェーヴ等の持つクールネスを存分に含ませた楽曲が特徴的。
東京発4人組ジャンク・ハードコアパンクバンド、PLAY DEAD SEASONの1stフルレングス。日本人離れした硬質でドライヴ感に溢れる佇まいは、Drive Like Jehuに代表されるようなDCハードコア、並びにRescueのようなそれらのフォロワーの流れを組む。
現在はサポートメンバーを加え5人体制で活動している彼女達だが、この当時はスリーピースであった。編成が変わった現在も当時も変わらないのが、全員がVoを取るというスタイル。その珍しいスタイルをフルに活かしたコーラスワークの妙が彼女たちにしかできないポップさを生み出している。UK/USオルタナの影響を感じさせる乾いたギターサウンドに乗っかるキュートでゆるいボーカル、しっかりオルタナとバンド名通りの"POP"を共存させている。
つややかで刹那的な歌謡曲由来の唄と詞、センスフルで緻密、高度に完成されたハイレベルな楽曲で、他にない椿屋四重奏という色でシーンを真っ赤に染め上げたバンド、椿屋四重奏の2ndフルレングス。