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5人組ポップバンド、シャークニャークスのライブ会場限定のe.p。彼女達が標榜するのは、「オトナ用みんなのうた」というストレンジポップス。懐かしくちょっとヘンテコなメロディと、日本人のポップス論に沿ったごった煮でやっぱりちょっとヘンテコなサウンドの組み合わせは、なるほど確かに「みんなのうた」を感じるか。お洒落ポップスの要素も多分にあり、曲名、歌詞、サウンド共にシリアスな部分もあるものの、それでもどこか人懐っこいのも特徴的。
今年のフジロックにおいて、ホワイトステージのヘッドライナーを努めたことも記憶に新しい、イングランドの女性シンガー、FKA Twigsの初のフルレングス。
アメリカはロサンゼルスの女性4人組アート・ロックバンド、WarpaintのデビューEP。ex.Red Hot Chili Peppersのジョン・フルシアンテがmixを担当している。サイケデリックな音像で紡ぎ出される、溢れんばかりの退廃と悲哀が特徴のバンドである。複雑な曲展開が多いが、トリップ感のある音像が酔いを誘発してくるためその深淵を理解せずとも楽しめる。メンバー4人中3人がVo.を担当し、一癖あるメロディラインも随所で見られ、歌モノとして楽しむことも不可能ではない。
Explosions In The Sky, God Is an Astronaut, This Will Destroy Youといったアンビエントポストロックと共鳴、競合するようにして、その音像を展開していたアメリカはマサチューセッツのポストロックバンド、Caspian。
日本の歌手、皐月の1st Maxi Single。絶望的な歌詞と確かな歌唱力を持つも何処か後ろ向きな歌唱が特徴的である。所属するAtoNO Recordsはゴスペルのボーカルスクールを兼ねている様で、インディーズアーティストとしてはかなり確かな歌唱力を感じさせる。特に音の伸ばし方に顕著か。打ち込みが多用されており、どこか虚しいキラキラ感を醸し出すサウンドは楽曲に合っており、ボーカルの持つ独特の雰囲気を助長させている。ややMixが荒く感じるのは御愛嬌。
京都発、フルバッテリーのエネルギーで歌い散らす4人組ポストハードコアインフルエン・スオルタナティヴ、Nostalgic four past and Cigarette endの1st ミニアルバム。
豪州のゴールドコースト発の絶品エモヴァイオレンス、Blind Girlsの3作目となる音源。時として爽やかな切なさを感じさせるような北欧激情譲りのフレーズワークに、よく歪んだ悲痛なボーカルワーク、めちゃくちゃに叩きまくるドラムが平均2分程度の楽曲に詰め込まれており、3作目にしてもその初期衝動感は一切衰えを見せず、むしろ鋭さを増すばかりだ。
名古屋のポップバンド、THE BOY MEETS GIRLSの1stミニアルバム。「出れんの!?サマソニ!?」を勝ち抜きSUMMER SONIC 2015に出演するなど、少しずつ名古屋外でも知名度を伸ばしつつあるバンドである。「笑って泣けるノスタルジックポップバンド」を自称し、親しみやすくちょっぴり切ないギターロックを奏でている。名古屋のインディーズシーンの中でも頭一つ抜けたポップセンスを持っていると思う。
トリプルギターを中心とした重厚な曲の組み立てと、スケール感、メロディアスでエモーショナルなフレージングを持ち味とする、アメリカオハイオ州の5人組ポストメタルバンド、If These Trees Could Talkの2ndフルアルバム。