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2015.10.23

Bloc Party

A Weekend In The City

最もクールでダンサブルな言説を謳う、黒きオラター

ボーカルギター、Keleの歌う独特のナイーヴな節回しのメロディと、曲中を縦横無尽に切り裂くRusselのキャッチーかつダークなギターリフが耳に残る、ポストパンク/ニューウェーヴ・リバイバルの筆頭にあるイギリスのロックバンド、Bloc Partyの2nd。

2015.10.21

Vivian Girls

Everything Goes Wrong

イディオット・ガールはドリーム・ポップで衝動を鳴らす

ニューヨークはブルックリンのガールズスリーピースバンド、Vivian Girlsの2ndアルバム。サウンドはガレージ・パンク通過型ドリーム・ポップ、と言った風貌で、ガレージ・パンクの反骨精神とドリーム・ポップの持つ多幸感とが共存した楽曲が持ち味。歌も楽器も決して上手ではないがどこか癖に成る愛らしさにはアノラックの精神も感じられ、インディー・ポップ愛好家たちに愛されたバンドだったようだ。現在は残念ながら解散してしまっている。

2015.10.20

Rescue

Volume Plus Volume

乱れ飛ぶ雑言のごった煮が起こした思わぬ化学反応

おそらく日本での知名度はそれほど高くはないのではないだろうか。シカゴで活動し、1枚のEPと1枚のアルバムをリリースするのみに終わった短命のポスト・ハードコアバンド、Rescueのフルアルバム。

2015.10.17

CRUNCH

ふとした日常のこと

鈍色と寂寥の日常を映すアンダーグラウンド・シティ・ポップ

名古屋を中心に活動するガールズ・スリーピース、CRUNCHの1stアルバム。これ以前に配信限定でリリースしたはっぴぃえんどのカバーEPが話題になるなど、ジャパニーズ・シティ・ポップ文化の影響を多大に受けつつ、ポストパンク、ニューウェーヴ等の持つクールネスを存分に含ませた楽曲が特徴的。

2015.10.16

PLAY DEAD SEASON

JUNKHEAD

鉄血のジャンクソング、矢の雨に旗を掲げ立つ

東京発4人組ジャンク・ハードコアパンクバンド、PLAY DEAD SEASONの1stフルレングス。日本人離れした硬質でドライヴ感に溢れる佇まいは、Drive Like Jehuに代表されるようなDCハードコア、並びにRescueのようなそれらのフォロワーの流れを組む。

2015.10.14

POP CHOCOLAT

虹色ファルセット

トリプルボーカルが織りなす、虹色オルタナ空模様

現在はサポートメンバーを加え5人体制で活動している彼女達だが、この当時はスリーピースであった。編成が変わった現在も当時も変わらないのが、全員がVoを取るというスタイル。その珍しいスタイルをフルに活かしたコーラスワークの妙が彼女たちにしかできないポップさを生み出している。UK/USオルタナの影響を感じさせる乾いたギターサウンドに乗っかるキュートでゆるいボーカル、しっかりオルタナとバンド名通りの"POP"を共存させている。

2015.10.13

つばき

あの日の空に踵を鳴らせ

歩み続ける朱の花、その踏み出した一足目の跡

今年で活動15周年を迎えた円熟のスリーピースロックバンド、つばきのメジャーデビュー前に発売された1stフルアルバム。

2015.10.08

フジファブリック

CHRONICLE

過去に、今に、或る筈だった未来に。薄い膜を張る憂鬱と虚無

フジファブリック、2009年発売の4thフルアルバム。それまでの変態プログレポップ路線は薄れ、バンドのメインコンポーザーを務める志村正彦の内面を綴ったような内省的でストレートな楽曲が目立つ一枚。そして、この年のクリスマスイブにこの世を去った志村正彦が完全な形で完成させた最後のアルバムでもある。実質的な遺作と言えるこの作品が「志村正彦」という人間を最も象徴する一枚である、というのはなんとも不思議な巡り合わせである。

2015.10.06

椿屋四重奏

薔薇とダイヤモンド

朝焼けを染め上げた深紅から、深い夜の藍へと沈むまでの間に

つややかで刹那的な歌謡曲由来の唄と詞、センスフルで緻密、高度に完成されたハイレベルな楽曲で、他にない椿屋四重奏という色でシーンを真っ赤に染め上げたバンド、椿屋四重奏の2ndフルレングス。

2015.10.04

三上ちさこ

tribute to… - EP

さらに伸びやかに、さらに直情的に

ra-foaの元ボーカル、三上ちさこの2012年リリースのソロ音源。過去にはメジャーレーベルにも所属していた彼女だが、今作はレーベルを通さず自主制作と言う形でのリリースとなった。ライブ活動こそ続けていたものの、音源自体はなんと7年ぶりということもあり、長く待たされたファンも多かったのではないだろうか。fra-foa時代は轟音サウンドをバックに激情を振り絞っていた彼女だが、7年ぶりの音源と言うことでさすがに肩の力も抜け……ということは無く、エネルギッシュな歌唱は相変わらずである。ソロ音源と言うことで音楽性はバンドの縛りからは抜け出し音楽性は多様であるが。fra-foa時代の楽曲のセルフカバーも収録されている。