「 Post Punk 」に関する記事一覧(10件)

DISC REVIEW

2017年12月1日

沸騰しない、氷点下の立体、転がる

WBSBFKOpen Your Eyes音楽としての骨格すら限界近くまで削ぎ落とし、今にも折れそうなスリムさなのに、いざ触れてみるとそのなんと強靭なことかと驚かされる。名古屋のスリーピースポストパンク、WBSBFKの1stフルアルバム。活動...

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2017年1月5日

アイスランドポストパンク界の至宝、繊細で壮大な悲痛の調

MammútRiver's Endアイスランドのインディーロックバンド、Mammútのミニアルバム。アイスランドの音楽賞、”Íslensku tónlistarverðlaunin”(Icelandic Mus...

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2016年9月14日

垢抜けないメロディで綴る、千鳥足の白昼夢

Sarah Bethe NelsonFast Moving Cloudsサンフランシスコの女性シンガーソングライター、Sarah Bethe Nelsonのデビューアルバム。シンプルかつサイケデリックで平熱な楽曲に、60’sPOPSのような垢抜けない切ないメロ...

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2016年9月2日

ビロードの尾を引き踊る、黒き金剛石に覗く割れ目

Lillies and Remainspart of graceバンド名はBauhausの曲名から。クールかつ妖艶。泣く子も黙る漆黒のジャパニーズポストパンク、Lillies and Remainsの現在へ続く始まりとも言える1stアルバム。僕がこのアルバムを手に...

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2016年1月10日

レトロで甘美な煌めきの中で、メランコリックな囁き

texas pandaaDown In the Hole東京を中心に活動していたバンド、texas pandaaのフルアルバム。残念ながら2013年に活動休止してしまっている。今作は彼女達の元々の持ち味であったシューゲイザー路線は抑えめで、そこにネオアコや...

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2015年10月23日

最もクールでダンサブルな言説を謳う、黒きオラター

Bloc PartyA Weekend In The Cityボーカルギター、Keleの歌う独特のナイーヴな節回しのメロディと、曲中を縦横無尽に切り裂くRusselのキャッチーかつダークなギターリフが耳に残る、ポストパンク/ニューウェーヴ・リバイバルの筆頭にある...

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2015年10月17日

鈍色と寂寥の日常を映すアンダーグラウンド・シティ・ポップ

CRUNCHふとした日常のこと名古屋を中心に活動するガールズ・スリーピース、CRUNCHの1stアルバム。これ以前に配信限定でリリースしたはっぴぃえんどのカバーEPが話題になるなど、ジャパニーズ・シティ・ポップ文化の影響を多大に受...

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2015年8月28日

深く暗い赤、意識を囚われるメビウスの輪

Serena ManeeshSerena Maneesh 2: Abyss In B-Minor反響し、呼応していく硬質なノイズ音とフィードバック、ミニマルでグルーヴィなリズムワークに折り重なる浮遊感ある飽和的な音像と、時折浮かび上がる憂いを帯びたボーカル。錆色の液体の中をゆっくりと沈んでいくよ...

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2015年6月17日

ノイズに彩られた非日常への抜け道

the vanities1+1=26栃木出身の二人組インディーロック・ユニットthe vanitiesが、ネットレーベル「Ano(t)racks」からリリースしたEP。リリース、と言っても無料配信なので、この記事を見て少しでも気になった...

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2015年6月3日

何処までも深く、救いのない場所で

2:54Scarlet EPロンドン出身のたオルタナティブロック・バンド、2:54のEP。中心メンバーはColette Thurlow(Gt.Vo.)とHannah Thurlow(Gt.)で、名前からも察しが付く通り二人は実の...