disc review対談:「CD不況」「サブスク」時代の音楽との関わり方

tomohiro

「音楽不況」「CDが売れない」などの話をよく聞く。その一方でにわかに話題を集めつつあるApple Music、AWA、google play musicなどの「サブスクリプションサービス」。現代のリスナー達はこの状況下の中で、どのように音楽を楽しんでいるのか。Twitterでのアンケート調査を元に、cllctv.のライター陣で対談した。

Tomohiro:1枚以上買ってる人が思ったより居た。

Shijun:そうだね。cllctv.読んでくれてる層だとしても多いね。

Tomohiro:447票で今のtwitterのフォロワー数より多いから、一般的な音楽好きのサンプルとして見るとして。3人に2人は買ってるってことになるよね。そう思うとみんな買ってるんだなって。

Shijun:思ったより多かったね。

Tomohiro:まあこれ新品中古問わず聞いてるから。6枚以上買ってる人は中古とかも含まれてるのかな。

Shijun:CDが売れない時代って言われてる割にはって感じだね。

Tomohiro:売れなくなってるって言うけど、昔から買ってる人は買ってるんじゃないかって思うんだよね。

Shijun:なるほど。

Tomohiro:どういう層が投票してるのかわからないけど、俺ら世代か俺らと同じぐらいの世代の人が投票してるんじゃないかな、って。

Shijun:Jeeptaのchoroさんに拡散して頂いたからね。choroさんのファン層って同世代かちょい上なイメージ。

Jeepta。2013年に惜しまれつつも活動休止した。ご協力ありがとうございました。

Tomohiro:色々推察しなきゃいけないところはあるけど、ライブ会場で買ってるかとか、CDショップで買ってるかっていうのも大きく変わってくるよね。そもそもライブに出かけるかとか。

Shijun:あー、確かに。

Tomohiro:ライブハウスでの手売りのCDとかを買ってる人は多かったりするんじゃないかな、とか。

Shijun:正直、俺はライブに出かけてもCDを買う機会はグッと減った気がする。

Tomohiro:あー、まあ、確かに。でもライブハウスに行ってる人は結構買ってるんじゃないかってイメージ。だから、あんまりバンド側も市場に乗せたがらないのかな、って。

Shijun:ライブ会場限定の音源とかもあるよね。それって単に市場に載せれないからなのか、あえて載せない方法を選んでるのか。

Tomohiro:例えばこの前のMirrorとBalloonsのツアーの時は、Mirrorが会場限定のCDを作ってたんだけど、それは客引きの要素が強かったかな。

Shijun:なるほど。

Tomohiro:となると会場限定版ってのは、よりダイレクトにお金が落ちるような仕組みを作りたいから、なのかな。

Shijun:まあ、会場限定版があれば、だいたい買うしね。

Tomohiro:抱えるリスクは少ないよね、多分。

Shijun:それがCDの売上が減ってるって言われるのとちょっと関係あるのかもね。メジャー、インディーに関わらず、バンドにとっての流通盤の選択肢がやや下がってるのかな。

Tomohiro:昔ほど流通に価値がなくなったってのは聞くね。それこそ手売りでいくらでも売ってるバンドいるし、自分たちで通販サイト立ち上げてしまえば、ダイレクトに買ってもらえるし。

Shijun:うん。

Tomohiro:知名度上げるためなら面出しで並べたりするのには効果があると思うけど。新規獲得としては流通は強いと思うけど。一回流通出してから、配信で出す、みたいなバンドもいるね。

Shijun:とりあえず流通で出して、そこから自主制作に戻ってくバンドも多い気がする。

Tomohiro:結論としては「思ったよりもCDが売れている。」「ライブ会場など市場以外のところでCDが動いてると考えられる」ってとこかな。あと中古市場とかも入ってないだろうし。

Shijun:CDのモノとしての価値が下がっているってわけではなさそうだね。

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tomohiro

エモを中心に枝葉を伸ばして聴いています。アナログな人間でありたいと思っています。野菜がたくさんのったラーメンが好きです。

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